子どもに会えない・会わせたくない(面会交流)

子どもが離れて暮らす親(別居親)と定期的に会ったり電話やメールなどで連絡を取り合うことを、裁判所では面会交流と呼ばれています(かつては面接交渉と呼ばれていましたが、これを美化する風潮に乗って、用語が柔らかく(?)改められました)。

現在、この面会交流問題が家庭裁判所に持ち込まれれば、よほどひどい虐待やDVがはっきりしているのでない限りは、何らかのかたちで子どもを別居親に会わせることは、まず避けて通れません。

本来、子どもに対して直接の暴力や暴言、ネグレクトなどの虐待がない場合でも、その子がいる家庭の中で、一方の親が他方の親に対して暴力や暴言、無視などの精神的暴力を行うことも、それ自体が子に対する直接の虐待です。しかし、こと面会交流に関しては、この点の裁判所の無理解は甚だしいといわざるをえません。

通常の離婚であっても悩ましい面の多々ある問題ですが、DVあるいはモラル・ハラスメントの場合には、難問中の難問、最も厄介な問題です。

当事務所は、この問題についても多数取り扱っています。個別の事案に応じ、きめ細かい丁寧な対応をしております。面会交流で困ったときには、ご相談ください。

なお、この問題については、拙著『モラル・ハラスメント こころのDVを乗り越える』(緑風出版)223ページ~もご参照ください。