遺産の分配は愛情の分配。できる限り平等に

遺産の分配は愛情の分配。できる限り平等にしたいものです。

自分の死後子どもたちが遺産をめぐって争うなんてことにはなってほしくはないですね。”骨肉の争い”は実は、単純なお金の問題だけではありません。自分も平等に親から愛されていたと確認したいという、切実な思いによって起きるものでもあるのです。

そんな争いを避けるためには、やはり遺言です。明確であることはもとより、平等な(つまり、相続人たちが、不平等感を抱かないような)内容の遺言である必要があります。ぜひ、弁護士とよくよく相談しながら、考えていただきたいと思います。ご自身の心身が健康であるうちに、しっかりしておきたい”終活”の代表格といえるでしょう。

また、遺言の形式には、ご承知のとおり自筆証書と公正証書があるところ、いうまでもなく、自筆証書は公正証書に比べ、その有効性をめぐって争いになりやすいですから、なるべく公正証書にするようにしましょう。少々面倒ですし、手数料も数万円~遺産の金額などによっては20万円、30万円という数字になってしまうこともありますが、どうかその手間暇・コストを惜しまないでいただきたいと思います。