モラル・ハラスメントのような、見えにくくわかりにくい暴力は、それを受けている当の本人にも自覚されにくいものです。そのため、女性相談や法律相談などでも事情や気持ちをうまく伝えることができず、「離婚原因は特に見あたらない」という判断のもとに、「こんな程度のことでは、裁判をしても離婚できない。とりあえず別居して、何年か別居期間を稼ぎなさい」などと助言をされてしまうことがあります。
それで、裁判所に行っても離婚はできないと諦めてしまって、何年も、何十年もがまんし続ける方がたくさんおられます。
たしかに、裁判所でも「こんな程度のこと」と扱われる可能性はあります。この種の暴力は、裁判所ではなおのこと理解されにくいですし、これという証拠もないのが普通ですから。
でも、たとえ暴力の存在が認められなくても、あなたが揺るぎない離婚の意思を持ち続け、辛抱強くがんばり続ければ、いつか必ず離婚は成立します。
そのための時間と労力を少しでも少なくするために、正しく離婚紛争に臨みたいものです。
どうぞ私たちにご相談ください。