子どものころ、転んですりむいたとき、「それくらい痛くない、大丈夫よ」と言われたこと、きっとだれでもあるでしょう。
でも「私は」痛いのに。
痛いけど、「これくらい」は我慢しなきゃいけないのか、我慢できなきゃいけないのか。
そんな刷り込みを、私たちは多かれ少なかれ、されているのではないでしょうか。
「これくらい」の痛みって、どうして他の人にわかるんでしょう。すりむいた痛さは、見た目だけではわかりません。
また、たとえば同じ擦り傷でも、楽しく遊んでいる時に転んだのと、誰かにいじめられて突き飛ばされて転んだのとでは、痛みの感じ方は大きく違いますよね。
私たちは、「あなたの」痛みをそのまま受け止めることを、なによりも大切にしています。
あなたが感じた・感じている痛みは、あなただけのもの。他人が外から測れるものではありません。
「これくらい」のことでは離婚できないとか、
「これくらい」のことはセクハラ(パワハラ)とはいえないとか。
「これくらい」のことではなにも言えないと、他の相談先からいわれて、諦めてしまった方々のご相談を、これまでたくさん受けてきました。
たしかに、「これくらい」と裁判所が考えれば、あなたの請求は認められません。
でも、裁判所に請求を認めさせることばかりが、解決とは限りません。なにか、ほかにできることはないか。
他の方法で、あなたの正当な権利の実現を図ることはできないか。
少しでも、それに近づけることはできないか。
私たちは、懸命に考え、行動します。